(株)三菱UFJ銀行

・企業概要

 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの下、銀行、連結子会社122社及び持分法適用関連会社44社で構成され、銀行業務、その他(リース業務等)の金融サービスに係る事業を行う。 各部門及の位置付けは次のとおり。

*法人・リテール部門→国内の個人、中堅・中小企業に対する金融サービスの提供

*コーポレートバンキング部門→国内外の日系大企業に対する金融サービスの提供

*グローバルCIB部門→非日系大企業に対する金融サービスの提供

*グローバルコマーシャルバンキング部門→海外の出資先商業銀行における個人、中堅・中小企業に対する金融サービスの提供

*市場部門→顧客に対する為替・資金・証券サービスの提供、市場取引及び流動性・資金繰り管理業務

*その他部門→上記部門に属さない管理業務 等

・経営環境

 日米株価は、コロナ禍を受け2020年度末に大きく落ち込んだが、その後は各種政策効果やワクチン普及による早期経済正常化への期待などを背景に持ち直しを続け、年度末時点で米国株価は歴史的な高値圏に、日本株価もバブル期以来となる高値圏にあるなど、コロナ禍前を上回る水準まで回復した。ドル円相場は第3四半期までは総じて円高方向となり、2021年年初には一時1ドル102円台となった。その後は、米国の追加経済対策成立による同国景気の早期回復期待から、金融市場でリスクオンの流れが強まる中、ドルが買われる展開となった。金利については、各国が大規模な金融緩和策を講じたことで第3四半期までは我が国を含め総じて低位で推移したが、第4四半期になると米国において景気回復期待から長期金利の上昇がみられた。

 MUFGグループは3年後のめざす姿「金融とデジタルの力で未来を切り拓くNo.1ビジネスパートナー」を実現するために、主たる戦略の柱として「企業変革」、「成長戦略」、「構造改革」を掲げる。 「企業変革」では、会社のありようを変える、変革を進めていくという観点から、「デジタルトランスフォーメーション」、「環境・社会課題への貢献」に取り組むとともに、スピードと挑戦をキーワードに「カルチャー改革」を推進する。特に「環境・社会課題への貢献」では、世界が直面している最も深刻な問題である気候変動への対応を牽引するため、2021年5月に公表した「MUFGカーボンニュートラル宣言」に基づき、お客さまの脱炭素化に向けた取り組みやイノベーション技術への支援を一層拡大する。

・従業員の状況

従業員数30,554人・平均年齢38.3歳・平均勤続年数14.7年・平均年収773万円

・特記事項・不祥事件等

 支店から現金3,500万円を盗んだとして、大阪府警高石署は窃盗容疑で同行の元嘱託職員を逮捕した。同日夜に金庫内の現金の不足が発覚。防犯カメラの映像などから特定された。