UUUM(株)

・企業概要

当社グループは「セカイにコドモゴコロを」を経営理念として掲げ、今までにない楽しみを「コドモゴコロ」ある発想で生み出し、新たな文化・価値を創造するコンテンツカンパニーである。

 テレビ、ラジオなどをはじめ、従来のメディアではコンテンツを制作・発信する人(送り手)とそれを体験する人(受け手)は別々であった。しかし、インターネットの普及により、誰もがコンテンツを発信することが可能となり、一方の受け手も視聴するコンテンツが多様化してきた。一個人がコンテンツの受け手から送り手になり、そこにまたファン・視聴者等が生まれるという循環が起こり、新たなブームや文化を生む原動力となっている。

 当社グループは個人のメディア化を後押しし、新時代のエンタテインメントをリードする中心的存在を目指している。当社グループでは、コンテンツを発信している個人を総称してクリエイターと呼ぶ。当社グループは動画コンテンツ事業の単一セグメントであるが、これらクリエイターの活動をサポートし、クリエイターとともに様々なコンテンツを世の中に提供する「クリエイターサポートサービス」と、クリエイターと親和性のあるコンテンツの開発・制作を行う「自社サービス」を展開する。

 これらサポートへの取り組みの結果、2020年6月30日時点のYouTubeチャンネル登録者数ランキングにおいて、トップ10のうち4チャンネルを当社所属クリエイターが占めるなど、国内MCNとして最大手のポジションを築いている。当社所属クリエイターの単月動画再生回数は2019年5月期平均では35.4億回であったのに対し、2020年5月期平均では40.2億回と順調に拡大している。また、2020年5月31日時点において、当社の専属クリエイターは313組、専属クリエイター、ネットワーククリエイターを含めた所属チャンネル数は10,733チャンネル。

・所属クリエイター

HIKAKIN,はじめしゃちょー,SEIKIN,瀬戸弘司,PDS株式会社,ジェットダイスケ,アバンティーズ,Fischer‘s,水溜りボンド,おるたなChannel,早朝シューティング部,釣りよかでしょう。,ゆきりぬ 他

・経営環境

連結会計年度における国内経済は、設備投資及び雇用の改善が緩やかに続いたが、海外で米中貿易摩擦の過熱や英国のEU離脱問題などにより先行きの不透明感が広がった。加えて、新型コロナウイルス感染拡大による影響の深刻化により世界的な景気後退に突入する懸念が強まっている。このような状況の中でも、当社グループは、オンラインを中心とした事業特性を生かしてクリエイターサポート業務等を継続して展開している。    当社グル-プはクリエイタ-サポ-トを主たるサ-ビスとして展開する。スマートフォン保有率が2019年9月で67.6%となり(総務省2019年「通信利用動向調査」)、スマ-トフォンの普及や通信インフラの発達に伴い、これまで以上に動画の視聴機会が増えている。

 このような事業環境のもと、新たなクリエイターの獲得や育成、クリエイターを活用したプロモーションビジネスの拡大など、事業基盤の強化に努めるとともに、チャンネル運営、イベント、グッズといった新規事業の更なる拡大にも注力してきた。従来はYouTuberのサポートをメインに行っていたが、サポートの対象がインスタグラマー、芸能人、アスリートなどに広がっている。今後も様々な業界において個人がメディアとなり、個人が主体のビジネスが広がると思われ、あらゆる個人をサポートできるインフラを目指してサポートを強化する。

・従業員の状況

従業員数471人・平均年齢30.8歳・平均勤続年数1.96年・平均年収511万円